漢字の書き取りはド忘れに効果的なのか?
先日、百円ショップにて『ド忘れの多い人向け! 日本語トレーニング』という本を買った。まぁ正直、期待はしてなかった。
私は漢検2級を持っていて、漢字には多少自信がある。
『ド忘れの多い人向け! 日本語トレーニング』、ノートとペン、そしてipodを用意して臨んだ。勉強のお供にはやっぱり音楽でしょ!
第一章・難読漢字
問1 1~10は東京都の地名です。
……嫌な予感しかしない*1
1 九品仏
いきなり読めない!!!
『舎人』『業平』しか読めませんでした。
…気を取り直して次だ。
問2 1~10はよりすぐりの全国難読地名です。
また地名…。地理と歴史が苦手な私*2には完全な鬼門。
1 蒜山
…にくやま!!*3
ミネラルウォーターの産地、そしてパスドラぐんまの野望コラボで出てきた『嬬恋』しか読めずに、意気消沈しながら次のページへ。
問3 昔からある言葉 □閑(のどか)など
問4 体の色々な部位 睫 踝 などの読みを答える
などなど、うんうん、こういうのを求めてた!
正答率9割を維持しつつ、順調に回答していく。
問8 難読地名 観光地編
問9 難読地名 鉄道の駅編
問13 難読地名 書き取り編
地名はもう良いってば!!!
地名はボロボロでした。正答率、実に1割。
第一章の結果 B判定
まーしょうがない(←完全に諦めた)
そしてこれを母の彼氏(59歳)*4にさせてみたところ、「そもそも漢字を知らないものが多い」との事で。
私はこの人の知識には一目置いていて、「私が知らない事は母の彼氏に訊け」と言っている程だ。その人がわからないのである。どれだけの難易度であるかは想像がつく。
尚、私は漢字の『普通レベル』は第一水準かどうかで判断しているので、それが通用しなければ全く想像がつかない。
そこで思った。漢字の読み書きは本当に脳トレになるのか?
知っている事を思い出そうとしている時、その【喉まで出かかっている感覚】は、記憶・知識が海馬でぐるぐる回っているのだそうだ。それを頑張って【思い出そうとする行為】自体が、脳にはとても良いのだという。*5
しかし。元々知らないものを回答しようとしたり、思い出すのに時間を要しないような問題を解いて、意味があるのか? わからない。
でも、買ったからには解かなきゃ勿体無いでしょう!
という訳で、意気揚々と机(卓袱台)に向かったは良いのだが、たったのノート1ページで疲れてしまった。音楽7曲分なので、20分程度である。既に右手の親指が痛い。学生時代は、よくも一日6時間近くも机に向かっていられたものだ。煙草が美味い。
考えてみれば、コンビニ勤務を始めて一年以上…書くものといえば書類、連絡ノート、領収書の宛名や但し書きくらいのものだ。こんなに長時間、ノートに書きつけるのは久々なのである。漢字パズルはたまにやるが、寝そべってDSの合間にちらちら見ながら解いていくくらいのもので…。
もはや脳トレとは違う問題になってきた。マジで現代人はペンで何かを書くという事をしないのだ。
それならそれでしょうがない。文明の利器、androidの出番である。
『漢字力診断FREE』というアプリがある。文字認識機能で、書き問題も読み問題もお気軽に解く事が出来る。早速やってみよう。
どやっ!!
VIPPERなので思わずID的なアレを…と思いサインを入れたが多分意味が無い。まぁいい。一問どうしてもわからなかったので、やり直そうと思ったのは秘密だ。結局一発勝負の結果を載せた。
…何か、最初と趣旨が違う…?
まとめ。
漢字の読み書きは脳トレにならない。そもそも書き取り練習の練習から始めるべきである。
余談だが、しなもは高校時代の世界史教師と仲が良かった。その出会いは、初めての世界史の授業の時。
「しなもくんは、漢字が得意と聞いたけど…」
「えっ!? 好きですけど得意なのかな」
「これ読める?」漢字の国名を黒板に書く教師。
「◯◯」答える私
「これは?」「◯◯」「これは読める?」「◯◯」…10問程度こなしたあとに
「しなもくん…すごいね」
どよめく教室。この時はとても気持ち良かったです、はい。
それから、秘密の手紙よろしくすれ違いざまに問題の書かれた紙切れを渡され、次回すれ違うまでに答えるという事をやっていた。これが原因で、世界史教師の事を好きな女子に妬まれたりしたが、そんな事しらんがな(´・ω・`)
そんな漢字。そんな感じ。誤変換。
ではまた、気が向いたら。