『話を盛る』と云う事。
バイトが忙しくて死んでた。
新人さんが入ったので、来週から多少は楽になってくれる事を願う。
私は「話が下手だ」と良く言われます。他人に話が伝わらない事もしばしばで、面白い事があったので伝えようとすると微妙な顔をされます。
彼氏には何故か伝わります。不思議だ。
で、彼氏にどうしてか訊いたところ、ただ単純に言葉足らずだと考えられる、と言われまして。
それと、話を理解したところで本質的に面白くない、と。
「じゃあどうしたら良いの?」
「話を盛ればいいんだよ」
「…嘘吐くの?」
「害のない嘘は嘘じゃないよ」
「そうか」
「この前聞いたんだけど、ある人が原付きに乗ってたら、口の中にカブトムシ入ってきたんだって」
「いやいやないないwwww」
「で、それ言った後に『すみません、盛りすぎました。本当はカナブンです』って」
「あー…」
「これが『盛る』ってこと」
「なるほど」
「じゃあ練習しよう。ドアノブになめくじが居ました。触る前に、なめくじに気付いて退治しました。無事にドアを開ける事が出来ました。この話を『面白く盛る』なら、どう盛る?」
「ドアノブより大きいなめくじがいた!」
「違うだろwwwww そこは「危うく触るところだった!」だろ! 怖すぎる!」
「あーね!」
「あーねじゃねぇよ…。盛る才能ないな…」
諦められてしまいました。
そういえば、高校時代の友達の話なんですが、その友達と修学旅行で万里の長城の男坂を登ったんですよ。
そこでは風がとても強くて、飛ばされてしまいそうでした。本当に飛んではいませんが。飛ばされてたらここにいない。
その時の話をする際、その友達は
「本当に風強くてぇ、しなもちゃんとか一瞬浮いたからねwww」
「浮くかwwwwww どんだけ軽いの私ww」
と突っ込んでおいたのですが、一部の人は信じていた事を先日知りました。
あんたは私を何キャラにしたいんだ。
これが話を盛るって事なんだなぁ、と得心しました。
他人との会話はとても難しいです。
読み書きにステ振りしてるような私にはまだまだ学ぶことが沢山あるようで。
ああ、書き物ならこんなにすらすらと出てくるのに。読みやすいかどうかは別にして。
かと言って手紙やメールも苦手です。ただのコミュ障でしょうか。
でも、どっちかと言えば手紙とかの方がまだ流れるように書けるだけましかな。推敲に時間かけるけど。
会話は「あ、えっと、そこの、うーん、戸棚の…上の…あっあっ、違うよ、上の段の一番下の一番…ひだり?」←今日実際に発した台詞。
厨房のテーブルの上の段の戸棚を開けて、その中の一番左下。と言いたかった。
私と付き合いが長い人はちゃんと最後まで聞いて、それからわからないところを訊いてくれたりします。ありがたい。
そしてさっきも書いたが、彼氏は一回で理解する。謎。
折角なので、何か話を盛ってみようと思ったのだけど、特にネタが無いな。
ああ、先日行った本屋に、何故かカニが売ってありました。カニ。沢蟹。生きてて、飼育用のカニ。
あ、別に盛ってないや…。マジでカニが売ってあったんですよ。意味わかんなかったです。
実家に住んでる時にですね、実家は超田舎なんですけど、洗濯機から沢蟹が出てきた事があります、アレはびっくりした。おばあちゃんがバケツで飼い始めるし。
いやこれも盛れてない。現実に起こった事ですわ。カニ関連で思い出しただけだし。
………
話を盛るって難しいですね。
練習して出直します。